シリーズ クウェート国の東日本大震災復興への熱い支援

2019.07.09 Tuesday

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    恩返しの気持ちのこもった500万バーレル

     

     小溝泰義駐クウェート大使(当時の駐クウェート日本国大使)によると「震災後、クウェート本国ではチャリティコンサートなど大変な渦が巻き起こりました。

     

    私自身はそういう人たちに、特に若い人には一人ひとりお礼を申し上げました。

     

    結果的に2カ月で1000人以上のクウェートの方々にお会いしたと思います」と語っている。

     

     「クウェート人」の画像検索結果

    クウェートの若者達

     

    小池議員が‘石油の一滴を’と話したことが大使を通しクウェート本国に伝わったのは間違いないと思われるが、500万バーレルを決断したのはクウェート首長ご自身であった。  

     

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    クウェート首長 サバーハ・アル=アフマド氏

     

    小溝前大使

    「500万バーレルの原油無償提供は当時の日本円で400億円相当です。台湾が一番多くの義捐金を提供してくれた言われていますが、総額100億円(その時点)です。

     

    湾岸地域の中での一番の兄貴分はサウジアラビアです。

     

    そこで普通サウジが10出したなら、クウェートとかオマーンとかUAEとかカタールとかはせいぜい6か7を出すのが礼儀なのです。

     

     

    ところが今回クウェートはサウジアラビアより20倍以上出してくれました」

     

     「これはクウェートがイラクに侵攻された時に日本が130億ドルを援助したことに対する恩返しの気持からです。

     

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    1990年 イラクによるクウェート侵攻

     

    大使に赴任しますと天皇陛下からもらった信任状を相手の国の元首にお渡しする儀式があります。

     

    その時間は通訳を入れて10分ですから実質は5分です。

     

    その中でサバーハ殿下は『日本に対する恩義は決して忘れておりません。イラクのクウェート侵攻の時には130億ドルもの援助をして下さった。これに対しては必ず恩返しをします』とおっしゃいました。

     

     「クウェート侵攻 日本 130億ドル」の画像検索結果

    湾岸戦争多国籍軍への90億ドル追加関連法案が可決され、

    海部俊樹首相(右)と握手を交わす橋本龍太郎蔵相(1991年2月28日)

     

     

    その後大震災が起こった時に、首長の主導によって500万バーレル無償供与の提案が為されたのです。

     

    任期終了時、私は直接首長にこのことのお礼を申し上げました。

     

    すると時の外務大臣が

    『日本が大変な目に合っていることは確かですけれど、クウェートにとっても大変なことでした。石油をあげるということで政権が倒れるかもしれないのです。

     

    過去何回も倒れました。それだけ石油を提供するということは政権にとってリスクがあるということです。

     

    クウェートは豊かな国ではありますが国家資源の9割位は石油で歳入の多角化はなかなかできないでいるのです。つまりクウェートには石油しかないのです。

     

    いわば“なけなしの原油”なのです。ちゃんと使わなかった事によって政権が何回も倒れたのです。それで決定まで一か月かかりました。

     

    しかし最後は首長自らが決定を下しました。議会は日本にあげるなら反対しないと言ったのです。』と言う裏話を明かしてくださいました」

     

     クウェート政府はサバーハ首長の命に基づき2011年4月、「原油500万バーレル無償提供」の意向を表明しました。

     

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    続く

     

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