シリーズ 『中東和平は可能か?』 /字からみるイスラエルとパレスチナ

2019.04.04 Thursday

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    NPO法人中東平和フォーラムは平成29年9月13日(水)参議院議員会館B107号会議室において『中東和平は可能か?』と題しHod Ben Zvi氏特別講演会を開催した。
     

     

    Hod Ben Zvi氏

    The Jerusalem Forum for Peace and Security代表

     

    Hod Ben Zvi氏は、長年イスラエルでの宗教協力と和合に取り組み、ユダヤ人として困難なイスラエル・パレスチナ和平に尽力されてきた。講師は中東和平のプロセスについて、過去の成功例と失敗例からの教訓として「指導者による決断が重要であるとともに民間の交流が伴わなければならない。なぜなら和平プロセス実現問題の核心は両者の感情問題だ」と指摘し、解決策は様々な分野における和解と交流が行われることとし、和平プロセスはイスラエルとパレスチナが互いの価値観を認め、相互依存、共存共栄の関係を構築していくことだ、と強調した。

     

    〜講演内容〜

     

    イスラエル・パレスチナ問題のバックグラウンド、歴史的な経緯について少し話したいと思います。まず、この紛争というものは一体何なのかということを理解していただきたいと思います。

     

    またこの紛争を解決しようと試みてきた幾つかの試みについても説明したいと思います。その試みの中で、幾つかはうまくいきませんでした。いわゆる失敗したケース、それから成功したケースもあります。それらを踏まえて私たちは今新しいアプローチを必要としております。その中ですでに始めた、または始まっているアプローチについて話したいと思います。

     

    ♦中東、イスラエルとパレスチナ地域

     

     

    中東と言いますけれどそれはどこか?この地図で見てわかるようにまさしく中東、真ん中にあるところですね。

    ただ人によって範囲が少し異なります。オレンジ色のところが伝統的ないわゆる中東という地域です。西にはエジプト、南にはサウジアラビア、北にはトルコ、イラク、そういったところがあります。

     

    しかし拡大された解釈では、北アフリカ、それから東の方ではアジアの一部も含んでおります。これら全体の地図の中で、今問題にしているイスラエルとパレスチナというのは本当にごく小さな地域です。

     

     

    ♦イスラエルとパレスチナの実勢

     

    イスラエルとは何か、パレスチナとは何か、ということをあまり細かく考え出すとかえって混乱の元になります。というのは全てが進行中で、変化していくものですから、どこがイスラエルでどこがパレスチナであるかとかは固定ではなく流動的なものです。

     

     

    日本の場合、長い歴史を通じてここまでが日本ですといった境界線がはっきりしていると思います。

    イスラエルとパレスチナを比べて大体どういう比率になっているかを見てみましょう。

     

    数字をベースにフィーリングとしてわかって欲しいのです。

    人口から言いますとイスラエルは870万人、パレスチナ側は480万人です。しかしながら実際には、この870万人のイスラエルの人口には150万人のアラブ人、パレスチナ人が、イスラエル人として含まれていますから、実際の人口の比率は本当に均衡しています。

     

    このイスラエル内にいる150万人のアラブ人というのは非常に重要な要素でありまして、彼らはあらゆる面でイスラエル市民としての権利を持っておりますが,内面的には自分はパレスチナ人でありアラブに属するのだといった意識も持っています。

     

    この150万人のアラブ人というものが、私は非常に重要であると考えております。彼らによってイスラエルとアラブ・パレスチナの間に橋をかけてくれる、つまり橋渡しとしての役割を果たすことになると期待しているからです。

     

    面積から言いますとイスラエルは21,000平方キロメートル、パレスチナ側はガザと二つに分かれておりますがガザの方は360平方キロメートル、ヨルダン川西岸の方は、5,800平方キロメートルです。

     

    もっと大きな違いは、一人当たり平均のGDPの数字がイスラエル側は33,800ドル、

    それに対してパレスチナ側の一人頭の平均GDP2,000ドルですね。

    これらの数字をあげた理由は、紛争の大きな理由の一つが、まずこの経済格差ということだからです。

     

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