シリーズ 中東平和研修ツアーに参加して 仝獣呂硫垢い歓迎

2019.03.25 Monday

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    2017年2月24日から3月3日までの7日間 、Zvi Medical Centerへの視察を含む中東平和研修ツアーに行ってきました。今回のツアーの目的は、昨年末に持参するはずであった支援金をZvi Medical Centerにお渡しする事と、今後青年を中心により割安で参加しやすいツアーを企画するための準備をする二つの目的があり、観光よりも現地の人々との交流に主体を置いた旅程となり、現地の生活がより身近に感じられるものとなりました。

     

     

    機中で同席したシリア人から聞いた興味深い話

     

    成田からエアロ・フロート機に乗り、ロシア経由でテルアビブにあるベングリオン空港に到着しました。今回は偶然、機内で日本に十数年滞在しているシリア人と同席し、長時間、シリアの過去と現在の様子を詳しく聞く機会を得る幸運に恵まれました。

    彼は「現アサド政権の父親ハフィーズ・アル・アサドの独裁政権下でも、内戦前は、山岳方面にある多種類の小さな宗教も含め多種類の宗教が共存していた。」と話し、「政府軍対反政府軍の内戦が起こり、更にISが介入する事を通して、“スンニ派だ”“シーア派だ”などとお互いを区別する事が当たり前になった。その事で今では国民も深い所で分断されてしまった。」「祖国は今、悲惨な状況だがトランプ米国大統領の登場により現状が打開出きる事を期待している」と語った。興味深い話を聞く事が出来、長い移動時間を楽しく過ごすことが出来ました。

     

    現地スタッフによる歓迎会、そしてナザレへ

     

    イスラエルに到着の後、その晩は地中海沿いの港町ハイファ近郊に自宅を持つ現地スタッフにお世話になりました。二日目は、イスラエルのスタッフの自宅で歓迎会を開いて下さり、昼食を挟んで、厚い歓迎を受けました。その後、今回のツアー前半の主な滞在地であるナザレに、移動しました。

     

    イスラエル国内最大のクリスチャンの街であるナザレの街はガブリエル天使がマリア様に受胎告知した事を記念して建てられた受胎告知教会を中心とした盆地にある街です。

     

    受胎告知教会

     

     

    ここでガブリエル天使がマリア様に受胎告知した

     

     

    日本から送られたモザイクアート

     

     

     

    ナザレの街

     

    すり鉢の様な斜面一面に住宅がひしめく様に建っており8万弱の人口の三分の二はクリスチャン、三分の一はムスリムと言うアラブ人の街です。この日はユダヤ教徒の安息日である土曜日でしたが、クリスチャンの多いナザレでは日曜が聖日の為、いつも通り賑わっていました。

     

    受胎告知教会を訪問した後に、隣接する聖ヨセフの仕事場に建つ聖ヨセフの教会を訪問しました。ナザレのユニークなところはイスラエルの他の地域より圧倒的にクリスチャンが多い事と同時に、他のクリスチャンサイトと比べて聖家族を尊敬しており、聖家族にまつわる教会や伝承が多い事です。

     

    夕食はナザレ在住のクリスチャンの家に招待され日本ではあまりお目にかかれないアラブ料理を堪能しました。夕食後、宿泊先になっているムスリムの友人宅に到着すると「夕飯は食べていく」と連絡してあったにもかかわらず、改めて豪華な夕食が準備してありました。

     

     

     

     

     

     

     

    「妻が朝から準備したんだ。この位、まだ食べられるよ!」と勧められるのを断りきれず、二度目の夕食をとる事になり一同うれしい悲鳴を上げていました。

    今回のツアー前半の三日間は現地のメンバーから食事や宿泊場所を提供していただくと言う貴重な体験が出来ました。特にユダヤ人のみならず、アラブクリスチャンやムスリムのお宅で生活を共にするという体験が出来た事に参加者は大変喜んでいました。

     

    中東平和研修ツアーに関する各種お問い合わせはこちらから

    http://www.mepf.jp/contact/index.html

     

    Ziv Medical Centerの支援はこちらから

    http://www.mepf.jp/donation/index.html

     


     

     

     

    シリーズ Ziv Medical Center こ様に感謝を込めて

    2019.03.23 Saturday

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      ツィヴィ病院で対応不可能な負傷例

       

      写真は、ファイファにあるランバン病院で手術したケースです。

       

       

       

      この小さな子供の患者がランバン病院に送られた理由は、銃弾が首の致命的な器官のすぐ近くに入り込んでしまっているためであり、ツィヴィ病院では対応できなかったからです。それで、大規模なランバン病院で特別な治療を受けるようになりました。

       

      最後に陸軍の野戦病院について

       

      野戦病院はシリアとの国境に非常に近いところで難しい治療に当っています。

       

       

      イスラエルは兵役の義務があり、基本的には、若い18〜21歳の男女が訓練を受けます。その中には陸軍の救急救命士として働く医療スタッフもいます。彼らは平均して20歳であり、2週間から2ヶ月の訓練を受けた若く知性溢れる者ですが、戦場でこのような信じられない経験をすることになります。

      野戦病院にはプロフェッショナルな医者もいます。

      彼らは民間の医者ですが、軍隊での高度な医療の経験も持っています。しかし、若い救急救命士の兵士達は経験も浅く、容易に想像できますように、訓練の場で実経験のない若者がいきなりこのような負傷者を扱わなければならないので、彼らの多くは大変なストレスとトラウマに襲われます。

      イスラエル南部ガザ地区で戦闘がありましたが、そこに居合わせた兵士達も、ここで見るような悲惨な状況は見たことがなかったと言います。

       

      いずれにせよ、軍は、こういった重傷患者の治療に大きな役割を果たしており、また、患者が自分の家に帰れるよう、シリア国境を越えて送り出すために大きな危険を犯しています。

       

      これはツィヴィ病院のモットーあるいは治療の姿勢です。(英文スライドの訳)

      『医療には国境はありません。医療は人々の間の架け橋となります。私達は、必要がある限り、シリアの負傷者の命を助けるため治療を続けます。』

       

      このような病院は、この地域に展開されている悲惨な状況を改善するため、どこでも必要なところに、最善の努力を提供する、という長期に渡るコミットメントの一つの例に過ぎません。彼らはシリアの重症患者を治療するため、コミットし続けています。

       

      私達の地域の人たちを救うために、一緒に働き、支援をしていただく日本の皆様の善意に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

       

      感謝を込めて

       

      中東平和フォーラムでは過去4回に渡り、このZiv Medical Centerを支援してきました。

      下の写真は皆様から頂いたご支援を直接Ziv Medical Centerの院長に手渡している様子と頂いた感謝状の内容です。

       

       

       

      〈感謝状和訳〉

      Ziv Medical Centerに代わり、当病院で治療を受けるシリアの内戦負傷者を支援するため個人的寄付を下さったPSAIH全ての方々に感謝を申し上げます。

      皆様からの支援金はシリアの患者が必要とする医療機器を購入し続けることに役立たせていただけることをありがたく思います。

      今日まで480名のシリア内戦負傷者を受け入れてきました。そのほとんどは爆弾やその破片によって重傷を負っています。それだけでなく12歳のガンを患う少女を含む現下のシリアで治療を受けることのできない病人患者、男性、女性、子供を受け入れています。

      私たちはイスラエルとシリアが交戦状態にあるにもかかわらず、彼らのような内戦犠牲者を救援し続けます。医学には国境はありません。自国内で治療を受けることのできない人々への救命医療は施されるべきと信じます。

       

      昨年度も多くの関心や寄付をいただき誠にありがとうございました。

      今年も多くのご支援とご協力をよろしくお願いいたします‼

       

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      2019.03.21 Thursday

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        患者を受け入れるプロセス

         

        患者を受け入れるプロセスについてですが、普通、患者を最初に見るときに、医者が見たいものは患者の履歴ですね。医者はそれぞれの患者について、ここに来るまでに何が起こって来たのか薬物アレルギーなどはないのかなどを知っておきたいです。

        現実には、2000人の症例について、医療記録が一緒に届いたのはわずか2例だけでした。これはその2件ある医療レコードのうちの1件です。一枚の紙に、シリア側の医者が患者を送り出す前に、どういう治療を行ったかを書いてあるものです。

         

         多くの場合、患者の感情をコントロールすることが非常に大きな問題になります。この若者は、深刻なトラウマに見舞われていますが、彼を見守る家族はいません。そのため、病院はアラビア語を話せるソーシャルワーカを準備して、医者とともに患者を援助するようにしています。ある場合には、家族が何とか一緒に来ることもできることがあります。

        これは周辺の地域に住む人達であり、子供の患者を元気づけたり、精神状態を維持するために重要な役割を果たしています。ここに来れない家族や親戚に代わって、おもちゃや本などを寄附したり、慰問をしたりしています。

         

         

        足をつなぎとめる手術

         

        戦闘の性格からして、例えば地雷を踏んだとか、あるいは直接砲撃を受けてしまったりして、手や足を失ったりします。これはまた悲惨なケースですが、子供の患者が爆弾に遭って両足を失い義足をつけているところです。子供たちは自分一人で歩けるように努力しています。

         

         

        写真上は非常に悲惨な写真ですが、病院に到着するまでに適切な治療が行われてこなかったために、傷口が化膿し困難な状態でやってくるので、殆ど切断するより他には方法がない、もし切断しなければ炎症が全身に回って命まで危なくなる可能性がありました。

         

        戦闘での負傷を専門とする医師の協力

         

        写真は戦闘での負傷を専門とする有名な医者です。

        彼らは負傷者を回復させるためにベストな方法を探すため、この病院にやって来ました。

        この患者に対しては、特別な治療が必要であり、足をまっすぐに保持しておく以外に、化膿した膿を常に体外に取り出せるようにしておく必要がありました。

         

        この少女がつけている通常の骨折の固定器具は3,000ドルもします。

        より高度な、膿を外に取り出せるようなものは6,000〜7,000 ドルもします。

        通常の場合であれば、病院で治療が進み、固定器具が不要になれば、取り外して回収し、消毒して再利用することができます。

         

        しかし、シリアからの患者の場合、通常は12日程度の短期間に、まだ完治もしていない内にシリアに送り返さなければならないため、固定器具はつけたまま送り出さなければなりません。当然この固定器具は戻ってきません。

         

        見届けることのできないアフターケア

         

         治癒して固定器具を外す段階になったら、シリア側の医者がわかるように、どのように取り扱うのかをアラビア語で説明した紙を持たせて、送り出します。

         イスラエルの医者や看護師にとっても、完治していない患者を送り出さなければならないというのは苦しい立場です。手術や治療などベストを尽くしますが、通常は3〜4ヶ月かかる治療過程を見届けることができません。

         

         彼らは平均12日、最大でも2〜3週間のうちに送り返さなければならず、患者をそれ以上見ることができません。そのため、医師は非常に重い心で送り出さなければなりません。

         

         

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        シリーズ Ziv Medical Center 緊迫した状況の医療現場

        2019.03.20 Wednesday

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          ツィヴィ病院について

           

          ツィヴィ病院というのは、北ガリラヤ地方にあり、シリアとの国境から近い町にある中規模の病院です。この地域の人口は約25万人です。

          通常は、周辺の小さな町や村からの患者を見ており、それほど複雑で難しい治療は行うこともないところです。実際、周辺の住民の出産や通常の病気の治療などが主な仕事でした。

          この地域の特徴は、多文化多民族地域であるということです。ユダヤ人、アラブ人、 キリスト教徒、ドゥルーズ、ベドゥイン、クルド人等、小さな地域に隣り合って暮らしています。

          民族の多様性は住民や患者だけでなく、医者や医療スタッフも同様です。

          シリアの国境から30Km、レバノンの国境からは11Kmという、いずれの国境からも近い町です。

           

          病院規模についてですが、ベッド数が331、集中治療ベッドが22、医科が47、スタッフが1200人となっています。

          2014年の実績を見てみると、入院延べ日数が89,000日、救急医療が77,000回、往診が220,000回、病室の平均占有率が90%、平均入院日数が4日、手術回数が7,600、出産が3,600回となっています。ここで、病室の占有率90%という数字は、常時殆ど満室状態ということです。出産のために10%は空けて置かなければならないからです。

           

           

          <Ziv Medical Center関係者へのインタビュー映像>

           

          (患者の話)

           

          私達はトラックを運転していました。突然地雷を踏んでしまいました。父は私を国境近くまで連れてきました。反政府軍が私達を乗せて、イスラエル軍にまで届けてくれました。

           

          (ユダヤ人の医者の宣誓)

           

          あなたは患者を助けなければならない。

          改宗者か異邦人か市民か、

          卑しいものか尊敬に値するものであるか、

          別け隔てなく扱わなければならない。

           

          (院長 オスカー エルボン博士Dr. Erbon)

           

          私達は自分たちの価値観を、このような人道的な活動で発揮すべき機会であると思っています。私はこれに誇りを持っています。

          シリアとイスラエルの紛争にも関わらず、高いスキルを持ったイスラエルの医療スタッフが、終の見えないシリアからの多数の患者を、献身的で妥協することなくプロフェッショナリズムで治療にあたっています。

          それは、世界的にも最高水準の医療技術です。

           

          (医療スタッフ) 

           

          医療は政治的見解や国境・信仰などを越えます。負傷者の多くは、瀕死の重症から回復できたことで、治療に感謝しています。

           

          (小児科 ミハエル ハリリ博士)

           

          私達は一人ひとりを治療しています。

          どこから来たのか、どうやってここまでたどり着いたのか、そういうことは関係ありません。

           

          (院長 オスカー エルボン博士Dr. Erbon)

           

          私達は誰も敵を作ろうとは思わない。

          私達はこの地域に平和をもたらしたい。

          治療や薬を提供することは、この目的を達成するために、大変すぐれた方法です。

           

           

          映像についての説明

           

          映像を見て、二つのことに気づかれたと思います。

          一つは、子供の患者の顔にモザイクがかけられていて、誰だかわからないように編集されていることです。

           

           

          この理由は、誰であるかがわかってしまうと、イスラエルで治療を受けたことが知られて、命が危険にさらされる可能性があるからです。

           

          このため、病院のスタッフは患者の個人情報が漏れないように、細心の注意を払っています。小さな子供で、思わず「イスラエルで治療を受けた」と言ってしまうかもしれない場合は、イスラエルではなく他の国、例えばブルガリアとかに来ているのだよ、とわざと違うことを教えることもあります。

           

          二つ目に気づくことは、イスラエル国防軍の制服を着た兵士が、負傷患者を病院に運んでくる作業に従事しているということです。

          普通の国、日本のような先進国であれば、病院のスタッフがこのような仕事を行うものですが、ここでは状況が全く異なります。

           

           

          イスラエルの病院に連れてこられる患者は、すでに末期症状の患者で、最後の希望を抱いて危険を犯してシリア国境にやってきます。そこで、イスラエルの特別な車両がやってきて、患者を乗せ、病院に連れて行きます。これは秘密の行動ではありません。シリア側との連絡方法があり、それに従って患者の引き渡しを行うのです。

           

          しかしイスラエル兵士の側にも非常に大きな危険があります。現下の状況では簡単に爆弾や罠を仕掛けられたりする可能性があります。それでも兵士は承知の上でできるだけの努力を行っています。

          患者は必死に治療を求めており、兵士は患者を拾って病院へと連れて行きます。

          どうやってどこにいつ患者がやってくるのか、というようなことはどうしてわかるのか?と疑問に思うでしょう。

          多くの場合、シリアの医者が行けと指示を与えます。

          国境まで行けば、向こう側で受け入れてくれるようになっている、と。

           

          初めからすでに非常に損傷の激しい状態の患者であり、国境まで行くのにさらに1週間以上もかかることもあるので、国境までたどり着いた時には既に悲惨な状況になっています。

          最初のシリアの患者がツィヴィ病院に来た時には、これは例外的な一回限りのことだろうと考えましたが、実際にはそれ以後今日に至るまでにこの病院では480人の患者を見てきました。

          この病院に限った統計では、この450人のうちの90%は男性、10%は女性でした。また、子供は全体の17%でした。

          もう一つ知っておくべきことは、ひとつだけの問題を抱えて来る人は一人もいないということです。

          例えば、目を一つ、手と足を一本ずつ失った状態で来る、などということもあります。信じられないような複数の負傷を負ってやってきます。到着するとすぐに集中治療室に運ばれ、複数の手術を立て続けに行うことになります。

           

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          おすすめの本:歴史図解中東とイスラーム世界が一気にわかる本

          2019.03.19 Tuesday

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            中東に関する歴史とその他、現在の中東情勢の背後にある原因などが図解を投資て非常にわかりやすく解説されています。この本で大まかな中東の現在に至るまでの流れを理解することができるのではないでしょうか。

             

             

             

             

             

            中東平和フォーラムが現在支援しているプロジェクトはこちらの記事をご覧ください

            http://blog.mepf.jp/?eid=59

             

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